私の体験談です。
大学4回生の時の就職活動は、人生で直面した最初の難関だったといって間違いありません。
受けども、受けども、内定がもらえない日々。ここまで落とされると、まるで自分がダメ人間のように思えてきます。
また、面接会場では、ほかの学生たちが自分よりも立派に見えたりして、ますます自信が失われていきます。
あるときなんかは、面接会場まで足を運びながら、面接を受けるのが怖くなって、逃げ帰ってきたこともありました。
そんな自分がますます、嫌になるわけで、もう本当にあの時は、何もかもがうまくいっていなかったように思います。
人間というのは非常にもろい生き物で、ちょっとしたことがきっかけで、自信がどんどん欠如していきます。
そうすると、劣等感やコンプレックスが増大してきて、周りと比較してしまうんですよね。
周りの友人たちが、どんどん内定をもらう中、自分だけは落ち続ける毎日。
しまいには、友人たちと会うのも嫌になって来て・・。
とまあ、あの時は本当に泥沼の毎日でした。
そんな時に、両親から授かった言葉が、『やまない雨はない』です。
よく使われるフレーズで、あまりピンとくることはありませんでしたが
この時は、自分のための言葉なんじゃないか、と思うくらい希望を見出せた気がします。
そうなんです、自分が定めたゴールに向かって実直に突き進んでいくことで、いつかはそれが報われることがあるのです。
いやもしかすると、報われないこともあるかもしれません。
しかし、続けてくことで、新たな道が開けてきますし、新たな自分を発見することができます。
これは決して諦めなんかではなく、むしろ非常にポジティブな考え方です。
なにも、第一志望がすべてではありません。第二、第三・・、と優先順位は低くなるかもしれませんが、それがもしかすると、自分に合っているかもしれないじゃありませんか。
第一志望の会社に入ったにもかかわらず、すぐにやめてしまった、なんて人はたくさんいます。
結局はめぐりあわせであり、そういった観点からも、『やまない雨はない』というのは、自分にとって座右の銘なのです。
かつての私のように、就活がうまくいっていない学生さん、きっとたくさんいると思います。
でもね、続けていけば絶対に結果は出ますよ。
それともうひとつ、就活で落とされ続けると、どうしても自分だけがこんなつらい思いをしている、とネガティブに考えがちですが、決してそんなことはないんですよ。
面接会場で物凄く立派に見えるライバル学生たちも、みんな落とされまくっています。
その過程で、面接に臨むにあたっての戦略であったり、自分が本当にやりたいこと、向いていること、みたいなことを見出していくんですよ。
つまるところ、就活というのは、落とされて(失敗して)なんぼ。
一発目の(第一志望の)会社でいきなり内定をもらったとしても、それは逆に、成長という意味では損をしていますよ。
悔しい思いや情けない気持ちをたくさんして、少しずつ前進していきましょうよ。ほんと、やまない雨なんかないんですから。