わたしが、この言葉を知ったのは大学時代の失恋です。
当時、大学4年生。ゆくゆくは結婚しようと約束していた年上の彼氏。
すでに就職していたのですが、私が物足りない、大人な女性が良いということ、将来よりも今を女性と楽しみたいという理由で別れました。
最初はかなりおちこみました。実際に就職活動真っ只中であり、自分の将来をどうしようか考えていた時だけに落ち込むどころか、結婚を前提にプランニングしていたライフプランまでマイナスからのスタートになったわけですから。
周りの友人たちも同じく就職活動に忙しく、相談することも憚られる状態だったから、余計にガス抜きもできず、かなり辛い時期だったわけです。
とはいえ、毎日就職活動をするためにいろいろ考える、そして自己PRについてもなかなかプラスに考えることが出来なくなり、自信がなくなるばかりでした。
しかし、そんな時に松下幸之助さんの著者を読み、ふと我に帰ることができたわけです。
実は、就職活動まであまり日本の経営者どころか読書さえもしていなかったわけです。
そんなとき、すでに、亡くなって10年近く経っていた松下幸之助さんの著者を父親から勧められたので読んだわけです。
最初は「私の行き方考え方」という、いわば、自叙伝のようなものからスタートしたのですが、松下幸之助さんには学ぶべきものしかない!とインスピレーションが働いたのです。
そんな時に失恋を味わい、読んだ松下幸之さんの著者に素直な心についてかいてあり、感銘を受けたわけです。
もちろん、失恋から立ち直るためのノウハウではないのですが、私自身、物事、人間を見つめる際に私心なくまっさらな状態でむかえているか?と考えた時に決してできていないことがわかったのです。
彼氏にふられたのも彼を恨むのではなく、私の何が原因だったのか、次にどうステップするか考えることができました。
それほど本当に、私の人生において重要な言葉になりました。
正しく、松下幸之助さんの言葉にある通り、自分自身が苦しい状態にあるときは、周囲の恨みつらみを考えるだけではなく、客観的にその物事を見つめて、自分自身に何か原因がないのか、しっかりと見つめ直すこと、正しく素直な心で立ち向かってほしいと思います。
失恋であれ仕事の失敗であれ、苦しい時にきちんとこうした心持ちで臨むことによって間違いなく解決策が見えてくるし、自分自身の心も成長へ向けて一皮むけるはずだと私は思います。
そして、そんな古い経営者の言葉など意味がないと思う方もいるかもしれませんが、このような考え方は時代を超えて必ず通用するものだと述べますし、どれだけ経済や社会が複雑化したとしても絶対に変わらない不変の真理だと思います。
仕事やプライベートを問わず、このような考え方で物事に取り組む事は本当に重要でしょう。