「人は常に前へだけは進めない。引き潮あり、差し潮がある。」

私の友人の話です。
結婚を考えて長合い間おつきあいしていた人との関係が終わりになりました。
理由は相手の家族の反対です。
田舎の旧家では、バツイチの嫁をもらうのあり得ないとの理由でした。
1度目の結婚で失敗し、今度は幸せになろうと思っていたのにまた失敗。
30半ばにして自分が描いていた幸せな将来設計がガラガラと目の前で音を立てて崩れ落ちてしまいまいました。
年齢的にも次の恋愛は難しいだろうし、このままずっとシングルで一生を終えるのかと思うと、悲しいやら辛いやら。
子供だって産みたかった。
ものすごい落ち込みで鬱状態が続いていました。
そんな時に私のことを心配した友達が教えてくれたのがこのニーチェの言葉でした。
「人生は自分が思ったようには進まない。色々なハプニングがある。でもこれが人生というものなんだ。」という意味合いが含まれているこの言葉にハッとさせられました。
自分が思い描いていた道を歩めずに辛い思いをしている人はたくさんいるんだ、私だけではない。
でも生きるとはそういうことなんだ。
そう思うことができました。

友人が運んでくれたニーチェの言葉

結婚を考えてお付き合いしていた男性から振られてしまい、鬱状態になっていました。
ベットから起き上がるこのが難しく、仕事も休みがちになり、仲の良い友達とおしゃべりする気力もなくなりました。
そんな私のことを心配した大学時代からの友達が、手作りのバジリコペーストと一緒にこの言葉を添えた手紙を送ってくれました。
彼女はガーデニングが趣味で、庭で育てたバジリコでパスタに和えるジェノベージェをよく作っていました。
彼女の誘いを断って、ろくに連絡もしなかったのに差し入れをしてくれた友達。
私は彼女の思いやりに感謝して、この言葉を噛み締めました。
いつまでも悲劇のヒロインを演じているわけにはいかない。人生には山あり谷ありです。とにかく私は生きていて、心配してくれる友達もいる。両親や兄弟もまだ健在だ。思い描いていた未来は消えてしまたけれど、今を大切にすることを忘れてはいけない。」そう思えるようになれたのは、友達の思いやりとニーチェの言葉があったからです。

自分自身を愛すること

生きていれば辛いこと、悲しいこと、不安なことに出会います。
でもいつかそれは乗り越えられるはずです。
大切なのはどんな小さなことでも喜び、感謝できる気持ちを持つことです。
人生はいつか終わりが訪れます。
それまでに良い思い出を集めるために、辛くても前に向かって歩く勇気を持ちましょう。
途中で立ち止まったり、引き返したりしても良いのです。
自分のペースで進みましょう。傷ついても良いのです。傷ついただけ人生が深くなります。
大切なのは「かわいそうな自分」といじけないことです。
どんな時でも自分自身を愛してください
もし辛くて助けが必要な時には、助けを求めましょう。
そして自分に余裕がある時には、助けが必要な人を助けてあげて下さい。
人は一人で生まれて、一人で死ぬのです。
だからこそ生きている間の他人との触れ合いが、人生の宝物となるのです。

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